2012年10月10日

キリマンジャロの地形

キリマンジャロの50㎞西にあるメル山の麓(標高約1500m地点)からキリマンジャロを見たところ。上のほうは雲の中だがよーく見ると雲の下に左側(北側)の稜線が見える。ハワイと同じように非常に緩やかで6000m近くの高さがあるようには見えない。キリマンジャロは東西に長く南北に短いので、この角度から見ると一番急に見えるはずなのだが、それでもこんなもの。キリマンジャロが位置するアフリカ地溝帯はハワイと同様、地殻の下のマントルが溶けて地上に吹き出てくる場所(ホットスポット)であり、そのようにして生じる溶岩は流動性が高い玄武岩であるため、なだらかな火山が形成される。
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キリマンジャロは単独峰としては世界最高といわれるが、細かく見れば3つの年代の異なる山体が東西に並んでいる。一番西にあるのがShira火山で、75万年前から活動を始め、50万年前に巨大なカルデラを残して活動を終了した。続いて一番東側でMawenzi火山が噴火を始めた。46万年前にShiraとMawenziの間に噴火が起こりKibo火山が形成され、噴出物がShiraとMawenziとの間にたまり緩やかな鞍部が形成された。このKiboが、現在のキリマンジャロの主峰であり、現在は活動を休止しているだけの休火山である。
 
この写真はShiraの西側の外輪山(Shira Ridge, 最高点の標高3962m)を超えてカルデラの中心部(標高3500m)に向かっていくところ。前方右側のギザギザした山並みがカルデラの南側の外輪山(標高3700m)である。左側に見えるのがKiboの山裾で、その下にはShiraの東側の外輪山が埋まっている。Shira火山のカルデラは浸食が進んでなだらかな地形となり、Kiboの西側に台地状に広がっているのでShira Plateauと呼ばれる。
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そのShira Plateauの中心部にあるShira 1 Campから東側にあるKiboを見たところ。一番高く見えるあたりは山頂部北側の氷河で標高5800m程度。最高点のUfuruピーク(5895m)は右側の低く見える部分にある。
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そのKiboの約5000m地点(上の写真では右側の稜線の雪がある部分の下側あたりだろう)から東のMawenzi(標高5149m)を見たところ。阿蘇の根子岳に似ている。目の前には巨大なU字谷South East Valleyがある(氷食地形であろう)。谷の右上(写真右端の雲の下)にKosovo Camp (4860 m)が見えている。KiboとMawenziの間の鞍部の標高は4300m
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ラベル:アフリカ
posted by なまはんか at 04:12| タンザニア(キリマンジャロほか) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Helichrysum

キリマンジャロで一番目立つ花というとキク科のHelichrysumだろう。英名でEverlastingという。その名のとおり、乾季にも関わらす、この花はいたるところで咲いていた。花がなくても茎や葉に白い毛が生えた灰白色の植物体は独特で、この属であることはすぐわかる。しかし、種を同定するために信頼できる文献もネット上の資料も見当たらない。
 
Helichrysum meyeri-johanis。この種はつぼみのとき、花弁がピンク色を帯びる。葉が大きくて細長い。
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ヒースから沙漠にかけて個体数が多かったのは次の2種。白花で全体的な雰囲気はそっくりだが、左の種は全体的に小さく、葉が茎を抱くようにつく。右の種は全体的に大きく葉が茎から離れてつく。どちらかはHelichrysum citrispinumだと思う。
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標高が高いところに多かったのが黄花の種。Helichrysum cymosumかなあ?葉が茎を抱くようにつく。ぱっと見、チチコグサに似ている。
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南斜面のヒースで見かけた種。上の種に似るが花が大きく、葉が茎に対しほぼ直角に出る。Helichrysum splendidumかなあ?
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ラベル:アフリカ
posted by なまはんか at 00:58| タンザニア(キリマンジャロほか) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月09日

ジャイアントロベリア

デンドロセネシオの弟分がジャイアントロベリア。同じような場所に生える。小さいときはサボテンのように見える。英名はBlue Bog Lobelia、学名はLobelia deckenii。キキョウ科(Campanulaceae)ミゾカクシ属。
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花が咲くとこうなり、背丈ほどになる。
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伸びかけの花序を上から見たところ。左に枯れた茎の断面が見える。中は中空である。
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花序に近づいてみると、苞の中から花が見えている。苞の中にはハエがたくさんいる。このハエを食べにタイヨウチョウ(ハチドリに似たくちばしの長い鳥だがもっと大きい)がやってきて、送粉をするらしい。花の蜜を吸うわけではないらしい。
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ロベリアでは茎の先端に花序ができると、デンドロセネシオのように脇芽が新たに伸びるということはないので、花を咲かすとそれで一生が終わる。一回繁殖性と呼ばれる生活様式。茎が中空なのは短い花期が終わればどうせ枯れるので、無駄な資源を使って茎の内部にまで物質を配分しないため。
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南斜面の標高3000m程度の多雨林~ヒースには長い茎ができ、葉が下に垂れ下がるロベリアが生えていた。たぶんLobelia gibberoaという別種だと思う。
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伸びかけの花序。
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ラベル:アフリカ
posted by なまはんか at 22:48| タンザニア(キリマンジャロほか) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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