2013年01月11日

私の本職:屋久島とボルネオの植生

私の本職は森林の生態学的研究です。
本職については論文や本で書いてます。詳しくはウェブページをご覧ください。
 
 
一般向け書籍は以下のとおり。
 
森林の生態学全般について
 正木隆・相場慎一郎 編 (2011) 森林生態学. シリーズ現代の生態学. 共立出版
 
屋久島について

 相場慎一郎 (2006) 屋久島の森林の構造と機能. In: 大澤雅彦・田川日出夫・山極寿一 eds, 世界遺産屋久島, pp. 102-117. 朝倉書店

 相場慎一郎・岩川文寛 (2006) 春田浜の植生. In: 大澤雅彦・田川日出夫・山極寿一 eds, 世界遺産屋久島, pp. 96-101. 朝倉書店
 相場慎一郎 (2000) 照葉樹林の構造と樹木群集の構成. In: 菊沢喜八郎・甲山隆司 eds, 森の自然史, pp. 134-145. 北海道大学図書刊行会
 
熱帯林について

 相場慎一郎 (2009) 熱帯林樹木の多様性が続くしくみ. In: 中村桂子 ed, 続く:生命誌年刊号vol.57-60. pp. 36-43. 新曜社.(http://www.brh.co.jp/seimeishi/journal/57/research_11.html

 相場慎一郎 (2008) 熱帯林樹木の種多様性:異なる空間スケールで見る. In: 大串隆之・近藤倫生・野田隆史 eds, シリーズ群集生態学5, メタ群集と空間スケール, pp. 1-26. 京都大学学術出版会
 
本ブログは、専門外のことについて自分なりに勉強する目的で書いてます。誤りなどに気づかれた場合は、ご教示くださると幸いです。
 
本ブログのアドレスがaibabostonというのは、本ブログを始めたきっかけがアメリカのボストン滞在だったためです。
ラベル:生物学
posted by なまはんか at 23:16| 覚え書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月16日

楯状火山

センター試験の理科総合Bにハワイ諸島とガラパゴス諸島に関する問題が出ていた。問題の冒頭では「ともに一度も大陸と陸続きになったことのない火山島からなる」という共通性が示されているものの、その後では「ハワイ諸島は列状に並んだ火山島の島々からなる」、「ハワイ島の大洋底からの地形」、「ガラパゴス諸島の・・・島の植生の分布と標高の関係」など、ハワイ諸島とガラパゴス諸島について別個に尋ねる設問ばかりであった。しかし、これら(プレートの移動とホットスポットによる形成、玄武岩質の楯状火山、植生への貿易風の影響)はすべて両方の諸島に共通する点である。
 
ところで、楯状火山(shield volcano)であるが、残念ながら日本には存在しない。ふつうはハワイ諸島とガラパゴス諸島のように、大洋中の島として存在する。大洋底(つまり海洋地殻)から噴出した玄武岩からできているためだ。しかし、例外が2か所だけあって、東アフリカと北アメリカ太平洋岸では、大陸上に楯状火山が存在する(Wikipedia, List of shield volcanoes, なんと金星と火星にもあるらしい)。
 
北アメリカ太平洋岸では、カリフォルニア州北部からブリティッシュコロンビアに至るカスケード山脈とアラスカにいくつか楯状火山が存在する。これら各州にまんべんなくポツポツあるようだ。カスケード山脈ではワシントン州のセントへレンズ山が近年噴火を繰り返していることで有名だが、セントへレンズを含めてカスケード山脈の山々もふつうは日本の火山と同様の安山岩質の成層火山(stratovolcano)である。
 
アラスカ南東部には以下のような楯状火山がある:Duncan Canal、Mount Wrangell (例外的なandesitic shield volcano)
アリューシャン諸島にはUmnak IslandにMount Okmok がある。
posted by なまはんか at 04:39| 覚え書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月15日

日本の木材輸入先

今年のセンター試験の地理Aに興味深い問題が出ていた。
日本に輸入されている林産物について、輸入額上位2か国を選ばせるというものだ。
正解は以下のよう。
 
合板(主に建築材や家具材として加工されたもの) マレーシア・インドネシア
丸太・製材      カナダ・ロシア
木材チップ(主に紙の原料として加工されたもの)  オーストラリア・南アフリカ共和国
 
インドネシアやマレーシアでは、今でも森林伐採を目にするが、丸太の輸出は禁止され、かわりに合板などを輸出しているらしい。メランチやラワンが原料。メランチはフタバガキのインドネシア名。ラワンもフタバガキ科の総称らしい。マレーシアサバ州では、セラヤと呼ばれている。
 
日本では、木材の輸入先によって、次のように分類されるらしい。http://watashinomori.jp/study/basic_01-5.html
米材(北米材):カナダ・アメリカ(製材・パルプ・チップ・丸太)
南洋材:マレーシア・インドネシア(合板)
北洋材:ロシア(丸太)
欧州材:ヨーロッパ(製材)
その他外材:オーストラリア・南アフリカなど(パルプ・チップ)
 
近所の日曜大工屋に行くと以下のような木材を目にする。
米ツガ(ウエスタンヘムロック)、 米マツ(ダグラスファー)
これらは、北米太平洋岸に分布する樹種で、カナダとアメリカから輸入されている。
 
ファルカタ(マメ科)、ラミン(Gonystylus)
これらはマレーシア・インドネシア産だと思うが、合板ではない。丸太でなくて製材として輸出されているということだろうか?それとも別の国から輸入されているのか?
 
木材チップの輸入先として、オーストラリアと南アフリカが上位2国なのが意外であった。ネットで調べてみると、オーストラリアの場合は、ユーカリなどの広葉樹が使われているらしい。タスマニアでは、ユーカリの原生林がそのために伐採され、国際的な問題になっているようだ。伐採後はユーカリがまた植林されるらしい。
 
南アフリカでは植林されたユーカリが日本に輸出されているらしい。おそらくかつては常緑温帯林があったはずである。チリでも同様にユーカリが植林され日本に輸出されている。タスマニアで現在進行中の原生林の伐採という過程は、南アフリカやチリでは(日本でも)すでに起こってしまったということなのだろう。
ラベル:生物学
posted by なまはんか at 06:18| 覚え書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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