2010年12月06日

人種のるつぼアメリカ

アメリカは白人が多数派の国だが、ヒスパニック・黒人・アジア人もそれなりにいる。ボストンはカリフォルニアやニューヨークほどではないがアジア人(特に中国人)が多く、アジア人だからといって目立つことはないので住みやすい。アメリカはかつて人種差別が公然と行われていた国であり、その反省から意識的に少数派の人種への配慮が至る所で見られる。
 
たとえば、テレビ。私がよく見るのはNECNというニューイングランド地方のローカルニュース主体のチャンネルだが、おもな女性キャスターは3人いて、白人・黒人・アジア人である。アジア人はクリスティー・リーさんという名前で、7歳の時に韓国から移住してきた人である。
 
子ども向けのアニメ番組を見ても、白人・黒人・アジア人とわかる子どもが出てくる。特に驚いたのは片腕のない子どもが主要登場人物の番組があったこと。やはり、人権意識ということでは、アメリカは進んでいる。ただ、宗教的な背景があるせいか、日本よりも同性愛者に対する差別は根強いようだが・・・。
 
ニューヨーク、タイムズスクエアで見たアニメDoraの看板。人気のあるキャラクターで、服やオモチャにもよく採用されている。カリフォルニア旅行でお世話になったIさんの娘さんが好きだそうだ。私はオランダに行ったときにまさにこのNickelodeonのチャンネル(Nick Jr)で見かけたことがあったが、オランダ語吹き替えで内容が理解できなかった。肌の色が黒っぽいので気になっていた。Iさんに聞くとDoraはバイリンガルのヒスパニックという設定だそうだ。現代アメリカ社会を反映するキャラクターだったとは・・・。
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子どもへのおみやげとして買ったTシャツ。左からヒスパニック・アジア人・白人・黒人のように見える。
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8月に子ども博物館の劇場に子どもを連れて行った。出し物は「3匹の小ブタ」で、オオカミと小ブタ役を観客から選んだ。観客のほとんどは白人だが、舞台に上げた子どもは白人2人に黒人とアジア人1人ずつ。「舞台に上がりたい人手を挙げて」と言われて、まず黒人と白人の子どもが選ばれた。次はアジア人だろうから、うちの息子も可能性があると思っていたら、運よく選ばれた。傘(最後に残った煉瓦の家のつもり)の下の3人が小ブタ役で、その左のちょっと大きい子がオオカミ役。
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英語で白人をwhite(またはCaucasian)、黒人をblack(またはAfrican)と言うが、黄色人種yellowとは普通言わない。アジア系アメリカ人が自分のことをバナナ(yellow outside, white inside)と呼ぶことはあるが(白人が言うと差別と受け取られるだろう)。モンゴロイドのことはふつうAsianという。昔はOrientalと言ったが、差別的だと考えられるようになり、今ではこの語は使われない。ただし、アジアといってもインド以西はコーカソイドなので、あまり適切ではないような気がする。東アジアの日本人・韓国人(朝鮮人)・中国人などは外見では(遺伝的にも)ほとんど区別できないので、East Asianと総称されることもまれにある。
 
白人をCaucasianと呼ぶのは、アメリカ英語のようだ。生物学的なコーカソイドは、ヨーロッパ人(いわゆる白人)だけでなく、北アフリカ人・中近東人・インド人も含む。これらのヨーロッパ人でないコーカソイドを総称するアメリカ英語の単語は存在しないようだ。ヨーロッパ人でないコーカソイド・黒人・モンゴロイド(いわゆるアジア人)など非白人を総称して、People of color(単数形はperson of color)と言う。この表現はアメリカで政治的に正しい言葉と考えられている。ただ、南アフリカの人種隔離政策(アパルトヘイト)で使われたColoredと似た言葉ではある。日本語にあえて訳すと両方「有色人種」ということになって区別できない。日本人も当然、「有色人種」ということになる。正確には南アフリカでは、東アジア人はColoredではなく「その他のアジア人(Other Asian)」とされ、そのうち日本人・台湾人は「名誉白人(honorary white)」とされていたが。
ラベル:北アメリカ
posted by なまはんか at 09:19| Comment(0) | ボストン生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

たまに行く店

ボストンのダウンタウンの一角にこぢんまりした中華街がある。この門の左側にベンチがあって、中国人のおじさんたちが中国将棋をさしている。見ると駒が八角形だった。
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味わい深い電話ボックス。
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中国超級市場。C-Mart。あらゆる食品、特に魚介類・野菜・果物が豊富。レッドラインに乗ると、中国人のおばちゃん達がこの店のレジ袋を提げているのをよく見る。日本食品も多少ある。
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今日買い物したら、来年のカレンダーをくれた。
イメージ 4買ったものの例。ラーメンは「出前一丁」も包装にそのままの漢字が書いてあった。
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マレーシアで見るのと同じものを見て思わず買ってしまった。上のほうは発酵した黒い大豆が入っていて、味噌に近い独特の風味がある。トウチー(豆鼓)というらしい。英語ではblack bean。マレーシアの調査の時に弁当などによく利用する。下のほうも、マレーシアで人気のあるタイのブランド。マレーシアではイワシだが、ここで見たのはサバだった。
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日本食品店。私がボストンに来る2010年3月まではPorter Squareに、「地球の歩き方」にも載っている通称「日本人村」があり、Kotobukiyaというスーパーがあったらしい。しかし、私が来たときにはもうなくなっていて、代わりにできたのがこちら。バスでないと行けない。
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フレッシュポンド・モールにあるスーパー。オーガニック食品が多く、高級感がある。私の先生が10年前に滞在したときには、Bread and Circusという名前だったらしく、「ブレサ」と呼んでいたそうだ。レッドラインの終点エールワイフから歩いて行けないこともない。
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ラベル:北アメリカ
posted by なまはんか at 07:06| Comment(0) | ボストン生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月05日

よく行く店

まず、ハーバード大学周辺。ケンブリッジ市内。
今住んでいるアパートと大学の間にあるので、一番よく行くスーパー。なんでも高いが、手間賃と思って買うしかない。週末はハーバードのIDを見せると10%割引になる。
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以前住んでいたアパートに近いので、以前は一番よく行っていたスーパー。今でも距離と値段のかねあいでよく行く。大学からだと今住んでいるアパートの反対側にある。大学の帰りに歩いて行き、帰りは地下鉄を利用する。売り出し商品は会員カードを見せると割引してもらえ、レシートにいくら得したかが「Today's total savings」として表示され、家計をやりくりする主婦のような喜びを感じる。
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本はまずCoopで探す。日本の大学生協みたいなもんですね。ただし、「クープ」と発音するのがボストン流。出資金は1ドルで、1年に1回購入代金に応じて現金で還元されるらしい。別棟ではハーバードのロゴ入りアパレル・文房具などを販売。おみやげの定番ですね。別棟の3階はハーバード大学の授業で使う教科書の売り場になっていて、日本と違って古本も売っている。私もここで英語教室の教科書を古本で買った。古本と言っても値段は新品の75%ぐらいし、状態によらず均一価格。使い終わった教科書は、大学IDを提示すればまた買い取ってもらえる。
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 こちらが別棟。3階の渡り廊下で書店とつながっている。
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クープになければ、こちらに行く。地下には古本が売っている。
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 続いて、隣の市Somervilleのお店。なんとか歩いて行ける範囲。
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韓国・日本食材店。韓国食品の方が多いが、日本食品も充実。値段も手ごろ。肉の薄切りが売っているのが重宝する。一番薄切りをshabu shabuと呼び、ちょっと厚めをsukiyakiと呼んでいる。
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これも全国チェーン店。生鮮食品以外なんでもあり、値段が安いわりにデザインがよいものが多い。
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この近辺で一番安いスーパー。特に野菜が安くて新鮮。ちょっと遠いので休みの日にしか行けない。
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ボストン市内。チャールズ川の向こう側(南側)がボストン市、手前がケンブリッジ市。Beacon Hillのてっぺんに州議会のドームが見える。あの丘のむこうにダウンタウンがある。地下鉄レッドラインのDowntown Crossing下車。
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これがたぶん一番大きい本屋。クープにもハーバードブックストアにもなければ、もうここに行くしかない!ホームページで在庫を検索でき、取り置きも頼める。
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全国チェーンのデパート。何でもあるので重宝する。ただ、あくまで、アメリカにしては。日本のデパートほどではない。服も多少こじゃれたものが売っている。
 
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ラベル:北アメリカ
posted by なまはんか at 10:27| Comment(0) | ボストン生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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