2010年09月30日

針葉樹でない裸子植物:マオウ科

裸子植物には、球果類(いわゆる針葉樹)のほかに、ソテツ類、イチョウ類、グネツム類がある。ソテツ類とイチョウ類は日本にもあるが、グネツム類は日本にないので、ふつうの人は知らないだろう。グネツム類は互いに似ても似つかない3つの科(グネツム科・ウェルウィッチア科・マオウ科)からなる。私もグネツム科の植物は東南アジアで見たことがあるが、ウェルウィッチア科(アフリカのナミブ砂漠にだけ分布)とマオウ科は見たことがなかった。今回カリフォルニアで初めてマオウ科の植物を見た。
 
Bristlecone pineを見に行く途中のホワイトマウンテンズのJuniper-Pinyonウッドランドで奇妙な植物を見た。
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枝だけで葉がないように見えるが、よく見ると節に2枚ずつ鱗片状の葉がついている。
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調べてみたら、これがマオウ科(Ephedraceae)の植物だった。種名はGreen ephedra (Ephedra viridis)。マオウ科の植物は、世界各地の乾燥地に分布する。エフェドリンというアルカロイドを含み、中国では古来から漢方薬の材料(麻黄)とされ、近年にも一時期ダイエット薬として一世を風靡したらしいが、その危険性が指摘され現在では流通していないらしい。
ラベル:生物学
posted by なまはんか at 11:59| Comment(0) | カリフォルニアの植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

針葉樹:ヒノキ科

ヒノキ科ネズミサシ属(Juniperus、ビャクシン属とも)。鱗片状(もしくは針状)の葉はイトスギ属(Cupressus)に似るが、Cupressusの球果は木化した「ぼっくり」なのに対し、Juniperusの球果はやわらかい液果状になる。カリフォルニアのイトスギ属はこちらhttps://vegetation.seesaa.net/article/a863140.html。なお、イトスギ属は日本には自生しないが、欧米には自生し庭にもよく植えられていて、ゴッホが好んで描いたのもイトスギらしい。日本の庭木に多いカイズカイブキはイトスギそっくりだが、ネズミサシ属。
 
Sierra juniperまたはMountain juniper(Juniperus occidentalis)。ヨセミテの亜高山帯に出現。岩場に矮性化して生えていることが多いが、この2本は森林内で見た大木。
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 「果実」は紺色に熟す。
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Utah juniper (Juniperus osteosperma)。シエラネバダ東斜面低標高とホワイトマウンテンズのJuniper-pinyonウッドランドの優占種。ロッキー山脈まで分布する。
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果実は赤茶色に熟す。まだ未熟なので青っぽいが、いくつかは赤っぽくなっている。
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ラベル:生物学
posted by なまはんか at 08:28| Comment(0) | カリフォルニアの植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

針葉樹:マツ科その他の属

マツ科ツガ属Mountain hemlock (Tsuga mertensiasna)。シエラネバダの亜高山帯に分布する。だいぶ探したが、成木を見ることはできなかった。山火事に弱いせいもあって、生育場所が限られているらしい。かろうじて、ヨセミテTuolmne Meadowのビジターセンター周辺で稚樹をみることができた。
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Eastern hemlockもWestern hemlockも日本のツガによく似ていたが、Mountain hemlockはまったくちがう。葉は平たくなくて、断面が三角形。三面とも同じ青白い色。最初見たときには属の見当がつかなかった。ツガより一葉マツのPinyonに似ている。
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ラベル:生物学
posted by なまはんか at 08:08| Comment(0) | カリフォルニアの植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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