バラ科
Chamaebatia foliolosa (Mountain misery)。5月に花を見たが、9月にはもう終わっていた。花の写真はhttps://vegetation.seesaa.net/article/a866129.html
シエラネバダの西斜面に生え、このように林床をびっしり覆い、人馬の通行をさまたげため、Mountain miseryの名がある。ヨセミテ公園入り口手前。
こちらはChamaebatiaria millefolium (fern bush)。上種にそっくりだが、葉が細く、もっと背が高い。シエラネバダの東斜面より内陸に生える。ホイットニー山。
Cercocarpus ledifolius (Curlleaf mountain-mahogany)。シエラネバダ東斜面より内陸に分布する。ホイットニー山の登山道の登り始めに非常に多い。果実の先端(style=花柱)に白い毛が生えている。葉は全縁。
日の光を浴びると白く光る。
5月には同属のCercocarpus betuloides (Birchleaf mountain-mahogany)を見た。そちらは、カリフォルニアの山地ほぼ全域に生え、葉に鋸歯がある。https://vegetation.seesaa.net/article/a865473.html参照。
Chamaebatia foliolosaとCercocarpusはバラ科では珍しく根粒を作り、空中窒素固定をすることが知られている(Heisey et al. 1980, Am. J. Bot. 67: 429-431)。ほかにDryas(チョウノスケソウ)とPurshia(北米北西部に7種が分布)でも知られる。
ラベル:生物学