チャパラル(chaparral)はウッドランドと同様の乾燥条件に成立する低木林である。樹高は2~3m程度。ウッドランドでは落葉カシが優占する場合もあるが、チャパラルの優占種はふつう常緑なので、教科書的な硬葉樹林の概念により近い。ただし、分け入るのも難しいヤブなので、「樹林」という感じではない。ある場所がウッドランドになるかチャパラルになるかは、気候よりも地質・地形や山火事に影響されているように思われる。蛇紋岩地や尾根はチャパラルになりやすい。ウッドランドが山火事で燃えるとチャパラルになり、山火事が起こらなければチャパラルはウッドランドに遷移していく。
これはクリアレイク周辺のチャパラルの丘。びっしり低木が茂っている。見事なチャパラル。

これもクリアレイク周辺のチャパラル。手前ののっぺりした白っぽいところは典型的。奥ではGhost pineがまばらに混交していて、ウッドランドとの中間形を呈している。

チャパラルの構成種は場所によって全く違うらしい。唯一広域分布するのが、このChamise(Adenostoma fasciculatum、バラ科)。上の写真で白っぽい部分でもこの種が優占していると思われる。

針葉樹のような葉で、初めて見たときは全く科の見当がつかなかった。

チャパラルはスペイン語でカシのヤブという意味らしい。地中海性気候の名の由来となった地中海沿岸では、硬葉樹林で優占するのは常緑カシなのだろう。しかし、カリフォルニアではチャパラルにカシは少ない。カシが多いのはウッドランドである。
ラベル:生物学
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