2010年11月07日

ケープコッドの森林:ブナ林

ケープコッドの先端の「こぶし」(Province Lands)は、約5000年前から、海流が砂を運んできてできた。砂丘の谷間には水がたまり、池ができた。砂地には徐々に植物が生え、森ができていった(植生遷移)。ヨーロッパ人が400年前(1620年)にやってきたときには、すでに森林で覆われていたという。水分条件のよい池のまわりには極相林のブナ林が成立していた。しかし、ヨーロッパ人が住み着くと、森はあっという間になくなり、1700年代になると森林によって保持されていた砂が町(Provincetown)を襲うようになった・・・。
 
このような歴史をもつProvince Landsなので、基本的には二次林で覆われている。これはVisitor Centerから海岸を見たところ。緑がマツ(pitch pine)、茶色がナラ(Bear oak)。海岸には木が生えていない砂丘がある。
イメージ 3
 
しかし、内陸の砂丘湖(dune pond)のある谷間に奇跡的にブナ林が残っている。これは砂丘とブナ林のある谷間の移行部。右側の斜面を下っていくと・・・イメージ 4
 
・・・斜面の下には砂丘湖があり、その周りがブナ林になっている。イメージ 1
 
これがブナ林の内部。イメージ 2
 黄色く黄葉し始めていた。
イメージ 5
ラベル:生物学
posted by なまはんか at 05:58| Comment(0) | ケープコッド・ウォールデン湖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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