ケープコッドの先端の「こぶし」(Province Lands)は、約5000年前から、海流が砂を運んできてできた。砂丘の谷間には水がたまり、池ができた。砂地には徐々に植物が生え、森ができていった(植生遷移)。ヨーロッパ人が400年前(1620年)にやってきたときには、すでに森林で覆われていたという。水分条件のよい池のまわりには極相林のブナ林が成立していた。しかし、ヨーロッパ人が住み着くと、森はあっという間になくなり、1700年代になると森林によって保持されていた砂が町(Provincetown)を襲うようになった・・・。
このような歴史をもつProvince Landsなので、基本的には二次林で覆われている。これはVisitor Centerから海岸を見たところ。緑がマツ(pitch pine)、茶色がナラ(Bear oak)。海岸には木が生えていない砂丘がある。

しかし、内陸の砂丘湖(dune pond)のある谷間に奇跡的にブナ林が残っている。これは砂丘とブナ林のある谷間の移行部。右側の斜面を下っていくと・・・

・・・斜面の下には砂丘湖があり、その周りがブナ林になっている。

これがブナ林の内部。

黄色く黄葉し始めていた。

ラベル:生物学