2010年10月23日

ヤマモモ科

ヤマモモ科(Myricaceae)は世界中に分布するcosmopolian(汎地球分布)だが、ほとんどの種(35種)はMyrica(ヤマモモ属)に属し、Canacomyrica(ニューカレドニアに固有)とComptoniaが1種ずつある。そのうち、ComptoniaをホワイトマウンテンズのBlueberry Mountainで見た。
 
じつは、この木、ハーバード大学植物標本館のすぐ北側の植え込みにたくさん生えていて、ヤマモモに似ているなと思って前から気になっていた。ただ自生植物かどうかわからなかった(アメリカは帰化植物・栽培植物が多いです)し、樹木図鑑を見ても載っていないので、それ以上追求しなかった。今日ふと思いついて、ちょうど標本館の前の花壇で作業をしていたエミリー・ウッズさんに聞いてみたところ、種名が判明した。Comptonia peregrina、英名はSweet fern。やはりヤマモモ科だった。北米東部に広く分布する。樹高1.5mほどの落葉低木。とても背が低いので樹木図鑑にのってないのだろう。
 
これがホワイトマウンテンズで見たもの。川に近い砂地っぽいところに生えていた。イメージ 1
 
葉はヤマモモの稚樹に似る。葉の腋から花序のようなものが出ている。ネットで調べると雄花と雌花があると書いてあった。しかし、この種がヤマモモと同様の雌雄異株なのかどうか、この写真にうつっているのがどちらの性の花なのか、文献を読んでもよくわからなかった(分類学の文献はジャーゴンだらけ!生態学者には理解困難です)。
イメージ 2
ラベル:生物学
posted by なまはんか at 05:58| Comment(0) | ホワイトマウンテンズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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