2010年10月12日

針葉樹:ヒノキ科

ヒノキ属。Port Orford ceder (Chamaecyparis lawsoniana)。Crescent City近郊の蛇紋岩湿地に生えていた。Incense cederと混生していて、シュートに手が届かない大木は見分けがつかなかった。シュートを手にとって見ると、裏側にX字型の白い気孔溝(stomatal bloom)があることで同定できる。北緯41度以北に分布。ダグラスファーと混交することが多いらしい。
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こちらが樹皮。
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下の写真はEurekaから内陸に入ったWillow Creekに植えられていたもの。
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この木には実(球果)がなっていた。Cupressusと同様の「ぼっくり」。Cupressusのシュートが円柱形なのに対し、Chamaecyparisのシュートは平たい。イメージ 4
 
ネズコ(クロベ)属。Western redceder (Thuja plicata)。Arcata Marshに植えてあった。シュートの裏側の気孔溝は、ボウタイまたは蝶々模様。北緯40度以北のカリフォルニアからアラスカまでの太平洋岸に分布。カリフォルニアではレッドウッド林に混交するらしいが、見つけることができなかった。ネズコ属は世界に5種、2種が北米(もう1種はカナダ東部からテネシー州にかけて分布)、3種が東アジア(日本のネズコと朝鮮半島・四川省に1種ずつ)に分布する。
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幹が白っぽく、幹の先端部でシュートがまばらにつくのが特徴。
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参考までに。ニオイヒバ属。Incense ceder (Calocedrus decurrens)。カリフォルニアの下部山地針葉樹林を特徴付ける種。葉の裏の模様はワイングラスまたはピルスナービールグラス。
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もう1枚参考までに。イトスギ属。Cupressus sempervirensだと思う。地中海地方原産の外来種。樹形がたてに長い品種と、このように横に伸びる品種がある。前者はセントラルバレーの都市(フレズノなど)の街路樹に多い。後者は北カリフォルニアの海岸沿いの道沿いに多く植えられている。この写真はArcata/Eureka Airportのもの。
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球果は「ぼっくり」、シュートは断面が丸い。
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ラベル:生物学
posted by なまはんか at 14:40| Comment(0) | カリフォルニアの植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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