2010年09月29日

砂漠

シエラネバダの東側内陸部は、グレートベースンと呼ばれる広大な盆地になっている。中にはホワイトマウンテンズのような4000m以上の山もあるのだが、集水域を考えるとグレートベースンの中心部には標高マイナス86m(-282feet)のデスバレーがあるので、グレートベースンの中に降ってきた降水は、地表水(川の流れ)としては海へ出ることはない。植生は、ホワイトマウンテンズのような高山を除けば、砂漠である。
 
これは日系人の強制収容所があったManzanarからシエラネバダの東斜面を見たところ。手前は収容所内でなくなった人々の墓地である。ホイットニー山の北東20km。ここはインヨーマウンテンズ(北にあるホワイトマウンテンズと連続した山地を形成)との間の南北に細長いOwens Valleyという平坦な谷になっていて、乾燥地が南のモハーベ砂漠へと連続している。イメージ 1
 
シエラネバダ南端の南東には広大なモハーベ砂漠が広がる。その植生を特徴付けるのが、U2のアルバムの名前になったJoshua tree (Yucca brevifolia)。Owens Lakeより南に出現する。
イメージ 2
 
背後の山がシエラネバダの南端部(Mojaveの北)。
イメージ 3
なお、デスバレーはインヨーマウンテンズからさらに内陸側(南東)、モハーベ砂漠の北側に位置する。今回の旅行中、カリフォルニア南部内陸部の町では日最高気温が華氏100度を超えていた。車がオーバーヒートする危険があるため、さらに気温が高いと予想されるデスバレーに行くのは断念した。
ラベル:生物学
posted by なまはんか at 12:36| Comment(0) | カリフォルニアの植生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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