ワシントン山と谷(Crawford Notch)をはさんだ南西側にあるアバロン山(Mt Avalon)で針葉樹林帯の森林を観察した。登山口(1900feet=580m)から見たアバロン山。左手前のややとがった山(標高3442feet=1050m)。そのすぐ左後ろのなだらかな稜線はMt Field(4340feet=1323m)。谷をはさんだ右側はMt Tom(4051feet=1235m)。

Mt Avalon山頂からMt Tomを見たところ。2つの山の間の谷にかけて針葉樹林が広がる。標高は900~1050m(3000~3500feet)。白っぽいのがbalsam firで、黄緑っぽいのがRed spruce。Spruce-fir forestといっても、2種が同所的に混交するのではなく、それぞれがパッチを形成しているように見える。

標高3000feet付近の森林内部。右側の白っぽい幹はbalsam firで、左側の黒っぽい幹はRed spruce。稚樹はbalsam firのほうが多い。

Mt AvalonからMt Fieldを見たところ。見えているのはすべて針葉樹林帯の範囲内だが、けっこう広葉樹(ほとんどが2種のカバノキ属)が混交している。ただし山頂部はbalsam firが純林状になっていると思われる。右上に白っぽい部分があるのに注目。

Mt Field山頂部の拡大写真。balsam firの純林になっているが、帯状のfir wave=「縞枯れ」が見える。

Mt Avalon山頂直下、Mt Fieldとの鞍部にbalsam firの純林があった。標高(1000m=3300feet)。

Mt Avalon山頂部。露岩が点在し、モミ(左側)もトウヒ(右側)も盆栽状になって生えていた。カラマツ(Larix laricina)が1本だけあった(写真中央一番奥の黄緑色の木)。

ラベル:生物学
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