世界で一番研究されている森林と言われているのが、オックスフォード大学が所有するワイタムの森である(Wytham Woods, http://www.wytham.ox.ac.uk/index.php)。
日本でもオックスフォード大学の動物生態学者エルトンの調査地として有名。オクスフォードの町から車で15分程度。バスの便はなく、オックスフォードの町との間にハイウェイがあるので歩いて行くこともできない。車でないと行くのは難しい。なお、入林には事前に申請が必要。書類を書いて郵送すればよい。一般市民の散策目的であっても許可はもらえる。
森の入り口の案内板。牧場とテムズ川に囲まれた島状の孤立林である。白地の部分は牧場や集落。森の中にも牧場がある。面積は390ヘクタール。2km四方が400ヘクタールなので、それよりちょっと小さい。意外に小さいのに拍子抜けした。日本の大学演習林はもっと大きいのが普通。ただ、孤立林ではあっても、西方のコッツウォルズ丘陵へと連続する田園地帯の東端であり、景観レベルでは野生生物の住み場所として十分機能しているようだ。

たまにナラとブナの大きな木があるが、二次林であろう。
ナラ。


ブナ。


若い二次林。手前の葉が大きい低木は、クリ(Sweet chestnut, Castanea sative)のひこ生え。2年前に伐採したところ。かつては牧場の柵の材料にするため20年程度の周期で伐採していた、などと手前の看板に書かれていた。

こんなふうに羊がいる。鉄条網のフェンスで森には入らないようにしてある。

テムズ川の向こうにオックスフォードの町が見える。

ラベル:ヨーロッパ
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