2012年11月20日

コッツウォルズ北部

コッツウォルズの北部では、石灰岩が褐色を帯び、蜂蜜色と呼ばれる色合いになる。褐色になる理由は石灰岩中の鉄分が酸化するためと思われるので、北部のほうが鉄分含量が多いのであろう。
 
チェルトナムの20kmほど北西にある町ブロードウェイの建物。
イメージ 1
 
ブロードウェイはコッツウォルズ丘陵の北西麓にあり、すぐ上の丘陵の縁にはブロードウェイタワーという展望台がある。
イメージ 2
 
ブロードウェイタワーのある丘(Broadway Hill)は、コッツウォルズでCleeve Hillに次ぐ高さである(312m)。Cleeve Hillと同様、コッツウォルズ丘陵の北西端にあたり、眼下には平野が広がる。 ブロードウェイタワーも蜂蜜色だが、石灰岩ではなく他所から運んできた砂岩でできているらしい。
イメージ 4
 
ブロードウェイタワーからブロードウェイの町を見下ろしたところ。タワーの高さは17mなので、Cleeve Hill(330m)とほぼ同じ高さである。
イメージ 3
 
ブロードウェイの5km東にはチッピングカムデンという街がある。こちらは丘陵上の谷間に位置する。
イメージ 5
 
チッピングカムデンの蜂蜜色の建物。
イメージ 6
 
チッピングカムデンとブロードウェイの間にあるDover's Hill。やはりコッツウォルズの北西縁にあたる。
イメージ 7
 
『地球の歩き方』によると、「北東部ではハチミツ色をしたこのライムストーンは、中部では黄金色となり、さらに南西に下るに従って真珠のような柔らかい白色へと変化してゆく」とのこと。しかし、私が行った町では中部(チェルトナム、バイブリー、サイレンセスター)と南部(カールスクーム)は白っぽいが、北部(ウィンチクーム、ブロードウェイ、チッピングカムデン、モートンインマーシュ、チッピングノートン)に行くと突然ハチミツ色になるように思われた。特に、チェルトナムで白かった建物が、その10km北東のウィンチクームに行くと急に蜂蜜色になるように感じられた。石切り場はそんなにたくさんあるわけではないので、どの石切り場で採れた石を使っているかによって、建物の色が地理的に不連続に変化していてたとしてもおかしくはない。
 
ラベル:ヨーロッパ
posted by なまはんか at 06:31| イギリスの自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする