2012年10月30日

サマータイム終了

10月28日(日曜日)未明にサマータイムが終わり、時計の針が1時間戻った。世界の時間の基準は、サマータイムでないイギリス時間(グリニッジ標準時、Greenwich Mean Time, 略してGMT)である。なので、イギリスもサマータイムの間はこの世界標準時間から1時間進んでいたことになる。
 
もともとグリニッジ標準時は、ロンドンの南東にあるグリニッジ天文台の上に太陽が南中するときが正午になるように定められた。なので、イギリスでは日中のちょうど真ん中に当たるのは、サマータイムでない時期にはお昼12時だが、1時間時計が進んでいるサマータイムの間は午後1時ということになる。キュー植物園植物標本館では標準的な昼休み(要はランチタイム)のとり方は午後1時から2時のあいだである。日本やアメリカでは12時から1時というのが普通なので違和感があったが、以上のことを考えると合理的である(ただし、アメリカにもサマータイムがある)。昼休みが1時~2時であることにあわせて標準的なお茶の時間は午前10時と午後4時である。日本のおやつは午後3時だが、イギリスの(キュー植物園植物標本館の?)午後のお茶の時間は午後4時ということになる。
 
こちらがグリニッジ天文台(2012年6月23日)。寝そべっている人がいるが、経度0度の線(prime meridian)がそこを通っている。
イメージ 1
 
で、サマータイムが終わったので、日中の真ん中はお昼12時に早まり、日が暮れるのも1時間早まった。朝は逆にちょっと明るくなった。先週までは5時半に帰宅するときにはまだ明るかったのが、今日は真っ暗である。緯度が高い(北緯51度)ので冬になるとたださえ日が短い。サマータイムの終了がそれに輪をかけて昼間を短く感じさせる。5時にふとあたりを見回すと、明かりがついているのは自分の机の電気だけ、建物の中は真っ暗で、仕事をしているのは自分ひとりだった。帰宅するのも1時間早める人が多いのだろうか。ただ、昼休みやお茶の時間はサマータイムが終わったからといって早まるわけではなさそうだ。本当はサマータイムのほうが標準からずれているのだが、生活の実感からするとむしろ冬の間が日が暮れるのが早まった特別な季節という感じがする。
ラベル:ヨーロッパ
posted by なまはんか at 06:40| ロンドン生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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