デンドロセネシオの弟分がジャイアントロベリア。同じような場所に生える。小さいときはサボテンのように見える。英名はBlue Bog Lobelia、学名はLobelia deckenii。キキョウ科(Campanulaceae)ミゾカクシ属。

花が咲くとこうなり、背丈ほどになる。

伸びかけの花序を上から見たところ。左に枯れた茎の断面が見える。中は中空である。

花序に近づいてみると、苞の中から花が見えている。苞の中にはハエがたくさんいる。このハエを食べにタイヨウチョウ(ハチドリに似たくちばしの長い鳥だがもっと大きい)がやってきて、送粉をするらしい。花の蜜を吸うわけではないらしい。

ロベリアでは茎の先端に花序ができると、デンドロセネシオのように脇芽が新たに伸びるということはないので、花を咲かすとそれで一生が終わる。一回繁殖性と呼ばれる生活様式。茎が中空なのは短い花期が終わればどうせ枯れるので、無駄な資源を使って茎の内部にまで物質を配分しないため。

南斜面の標高3000m程度の多雨林~ヒースには長い茎ができ、葉が下に垂れ下がるロベリアが生えていた。たぶんLobelia gibberoaという別種だと思う。

伸びかけの花序。

ラベル:アフリカ