南斜面では標高約2500mまでCamphor tree (Ocotea usambarensis)が優占する。Mwekaルートの標高1900m。林冠が鬱閉して、木性シダ以外の低木層を欠く。時折Ocoteaの大木があるが、それ以外の点では一斉林の二次林に見える。

林冠にはMacaranga kirimandsharikaが混じる。アリ植物ではない。下のほうの葉はOcotea。

Ocoteaの樹皮は薬用に採取される。Camphor treeというとおり、クスノキ臭がある。

標高2500mあたりになるとコケがびっしりとつき、雲霧林的になる。乾燥した西斜面ではこのような場所は見なかった。

森林限界の3000mに近づくと優占種はPodocarpusになる。樹冠にはサルオガセ(Usnea sp., Oldman's beard)がびっしりとつく。

西斜面のLemoshoルートでは2800mのForest CampまではPodocarpusが優占するが、2800mから森林限界の3100mまではJuniperusが優占する。やはりサルオガセがびっしりと着く。湿潤な南斜面にはJuniperusは分布しない。

ラベル:生物学