ケアンゴーム山地はスコットランドの屋根である。ブリテン島の最高峰はベンネビス(1344m)だが、スコットランドのハイランド地方の南西海岸にやや孤立する。ケアンゴーム山地はハイランド地方南部の中央部から東部までの広大な地域を占め、ブリテン島第2位のベンマクドゥイ(1309m)をはじめ1000m級の山々が連なる。
ケアンゴームは山地全体の名前でもあり、特定のピークの名前でもある。Morlich湖からケアンゴーム山地を見たところ。一番左の丸いピークがケアンゴーム(1245m)。ケーブルカー(funicular railway)が敷設され、冬はスキー客に利用される。その右には圏谷が3つ連続している。

ケーブルカーの麓駅付近からMorlich湖の方を見たところ。ヨーロッパアカマツの森林限界は450m程度。森林限界の上にも孤立木が点在する。氷河に運ばれたと思われる迷子石(erratic stone)も点在する。

迷子石の一つを拡大してみたところ(標高550m)。孤立木は樹冠が偏った扁形樹(flagged tree)になっている。

ふもとの町アビモア(Aviemore、200m)からの眺め。一番左のピークがケアンゴーム山。中央やや右寄りに巨大なU字谷が見える。

そのU字谷を拡大してみたところ。なんと発音するかわからないが、Lairig Ghruという谷。谷底の標高は約500m、両側の山頂部は1000m以上あるので、谷の深さは500m以上ある。

ラベル:ヨーロッパ
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