2012年01月22日

ロウバイ

今朝の朝刊にロウバイが咲いているという記事が出ていたので見に行った。
ロウバイは中国原産の低木で、江戸時代に日本に移入されたという。
ロウバイ科(Calycanthaceae)は中国、北米、オーストラリア北東部にそれぞれ別の属が分布し、中国にはロウバイ属Chimonanthus、アメリカにはクロバナロウバイ(アメリカロウバイ)属Calycanthus、オーストラリアにはIdiospermumが分布する。すべて葉は対生する。アメリカで見たCalycanthusの写真はこちら。
 
これがロウバイの花。萼片と花片が区別できないので、あわせて花被片という。つぼみの時ほど色が鮮やかな黄色なので、花が古くなると透き通って、黒い筋が出てくるのではないかと思われる。ウメの花弁に似た花被片の透き通った感じが、蠟細工のようなので「蝋梅」と呼ぶらしい。基本種は内側の花被片が紫色。これは花被片が内側まで黄色で、花も基本種より大きい変種で、ソシンロウバイという。
イメージ 1
 
これが果実。外側に見えている部分は、花柄の先端部の花托(花床)が成長したもので、「偽果」という。中には複数の真の果実が含まれる。真の果実は種子を1個ずつ含む。
イメージ 2
 
これが樹形。根元から複数の幹が出るshrubと呼ばれる樹形。
イメージ 3
ラベル:生物学
posted by なまはんか at 16:53| 日本の(で見た)植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする