2011年12月12日

アパラチアン・トレイル

加藤則芳「メインの森をめざして―アパラチアン・トレイル3500キロを歩く」を読み始めた。アパラチアン・トレイルはジョージア州からメイン州まで続くロング・トレイルである.。日本では山歩きというと「百名山」に代表される「ピーク・ハンティング」が一般的であり、ロング・トレイルはコースも少なく人気がない(「九州自然歩道」や加藤さんがかかわっている「信越トレイル」など)。
 
アパラチアン・トレイルは、グレート・スモーキーではノースカロライナ・テネシー州境に沿って続き、最高峰Clingmans Dome(2024 m)を通過し、Newfound Gap(1538 m)で山越えのハイウェイ(Newfound Gap Road)を横断する。Gapとは峠を意味するアパラチア南部独特の用語らしい。確かにシエラネバダではPassと言っていた。その交差地点にあった看板。
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Hiking the trail is not easy and neither was building it.の意味が最初わからなかったが、しばし考えて納得。and以下は、hiking the trail was not building it eitherではなく、building it was not easy eitherですね。
CCCについては、「メインの森をめざして」では、以下のように説明されている。
1929年に起こった大恐慌から脱却するために、フランクリン・ルーズベルトが行ったニューディール政策の一環として組織され・・・日本語に訳しにくいのだが、「民間国土資源保全部隊」とでも訳しておこう。この組織は、緊急資源保存労働法という法律によって組織され、ふたつの資源を活用し、恐慌から脱出するためのプロジェクトだった。職を失った若者たちが一つの資源。もうひとつが自然資源。若者たちを国家が雇用し、植林や公共建造物の建設などを行い、地域開発を促進させた。(54ページ)
こちらがトレイルの入口(トレイルヘッド)。歩いているのは私と同様ハイウェイで乗り付けた観光客。トレイル縦走中のハイカーは見かけなかった。縦走者(thruhiker)は春が来るのが早い南から早春に出発するのが一般的なせいかもしれない(私がここに来たのは9月)。北の終点カタディン山まで1972.0マイルとある。全長2200マイルなので、南から出発した場合、まだ10分の1である。14州にまたがるうち、まだ3州目(ジョージア→ノース・カロライナ→テネシー)。
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こちらがNewfound Gapの駐車場。
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こちらが駐車場の前の州境の看板。5046 feet = 1538 m。
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アパラチアン・トレイルが有名になった理由のひとつにBill Brysonのベストセラー「A walk in the wood」がある。私はESLの先生に勧められて知り、小型のペーパーバックを買った。その先生いわく「funny」とのことだった。「メインの森をめざして」でも、会う人みなが「It's funny!」という感想を述べたと書かれている。「A walk in the wood」は会話体の英文なので私には手ごわく、まだジョージア州内で「zero day」(アパラチアン用語で歩かずに停滞する日、「メインの森をめざして」61ページ)中。
 
後記(2012年1月5日):年を越えて「メインの森をめざして」をようやく読了(「A walk in the wood」はそのまま)。100人ぐらいはいると思われる著者が出会ったハイカーのほとんど全員が白人であるのが印象的。ホワイトマウンテンズのワシントン山(1917m)は、アパラチアン・トレイル上で、グレートスモーキーのクリングマン・ドームに次ぐ第2の高峰であることを知った。 https://vegetation.seesaa.net/article/a4134239.html「メインの森をめざして」には、ホワイトマウテンズのトレイルを管理しているアメリカ最古の登山団体AMCがアパラチアン・トレイルを特別視しないため、アパラチアン・トレイルを示す道標が少ないことなどが書かれていた。確かにホワイトマウンテンズではアパラチアン・トレイルを示す表示板を見かけなかった。ホワイトマウンテンズでよくある地名・・・Notchは、ニューイングランドにおけるPass=Gapと書かれていた(490ページ)が、Notchは氷食地形のU字谷をさすのではないかと思う。
 
海岸地形では、岩場の波打ち際がえぐれた部分を波食窪=ノッチという。
 
ラベル:登山
posted by なまはんか at 07:12| グレートスモーキー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする